電子ペーパーのラベルについて
紙のラベルは昔から使われていますが、紙ならではのデメリットもあります。そこで注目したいのが、電子ペーパータイプのラベルです。 どういったものなのか、特徴や仕組み、紙から置き換えるメリットについて解説します。
電子ペーパーとは?
電子ペーパーとは、ディスプレイのように表示を書き換える機能を持ったラベルのことをいいます。専用の機器を用いて通信することにより、ラベルの表示が瞬時に書き換えられるのが特徴です。そのため、同じラベルを繰り返し使えます。 電子の力を使ったラベルではありますが、バッテリーなどは必要ありません。
専用のリーダー・ライターを使用し、ラベル表示書き換えに必要なデータと電力を受け取ることで表示内容を書き換えることが可能です。
ハンディータイプのリーダー・ライターであれば、直接対象の電子ペーパーに近づけることによって書き換えができます。また、電子ペーパーを貼ったコンテナなどをベルトコンベヤーに乗せ、流れ作業でリーダー・ライターに通して書き換えることも可能です。
紙から電子ペーパーのラベルに置き換えるメリット
従来の紙ラベルから電子ペーパーのラベルに置き換えることにより、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは以下の通りです。
紙のコストがかからない
同じラベルの表示を書き換えて繰り返し使えるため、紙の無駄を防げます。例えば、1日に100枚のラベルを使っている場合、年間で36,500枚ものラベルが必要です。 ですが、リユース可能な電子ペーパーであればこれがゼロになります。
どの程度繰り返し使えるのかは製品によって異なりますが、10年ほど使えるものなどもあり、頻繁に買い換える必要はありません。
人件費を抑えられる
電子ペーパーラベルを新たに導入するとなると導入費用がかかりますが、将来的なことを考えると人件費を抑えることに繋がります。 ラベルを貼る作業がある場合、剥がす作業もあるはずです。1枚あたりの作業は短時間で済むとしても、毎日何枚も行えばトータル的な人件費は高くついてしまいます。
ラベルを貼る、剥がす、回収する、廃棄するといった各作業がカットできるのは大きなメリットです。
環境負荷低減に繋がる
使い捨てとなる紙ラベルが不要になるため、環境負荷の低減にも繋がるメリットがあります。大量にラベルを使い、それを剥がすとなると、廃棄も大変です。こういった手間も抑えられます。
ラベル貼り間違いを防げる
電子ペーパーの場合、対象物に貼ったラベルを直接書き換えることになるため、貼り間違えるリスクがなくなるのも大きなメリットです。
紙ラベルの場合、自分で対象とラベルを確認して貼ることになるため、貼り間違えるリスクがあります。ラベルの貼り間違いが発生した場合、大きなトラブルに繋がってしまう可能性も高いです。万が一のリスクを防ぐためにも、電子ペーパーが役立ってくれます。