ラベラーで貼り付けるラベルの耐性
ラベルの用途によっては耐性が求められるものがあります。そこで、ラベラーで貼り付けるラベルにはどの程度の耐性があるのかについて解説します。
ラベラーに貼り付けるラベルの耐性
種類によっても変わりますが、ラベルは徐々に劣化していくものです。ラベラーに貼り付けるラベルの耐性は以下の通りです。
屋内使用の場合は約1年
屋内で使用するものに貼り付けたラベルの場合、約1年持ちます。屋内といっても日があたる場所などは速く劣化してしまう可能性が高いので、半年から1年ほどを一つの目安としてみましょう。
屋外使用の場合は約1ヶ月
屋外で使用する場合、雨などの影響も受けやすく、約1ヶ月しか持ちません。そのため、長く表示を保つ必要があるものについては、通常の紙ラベルは適さないといえます。
ラベルの耐性に影響するもの
ラベルの耐性に大きく影響するものとして、太陽光や風、雨などが挙げられます。屋外はこれらすべての影響を受ける場所だからこそ劣化が速いです。
耐性のあるラベル例
どのラベルを選択するのかによって、耐性が大きく異なります。製品が使われる場所や環境などに合わせ、適切なものを選びましょう。ラベラーで貼るラベルを選ぶにあたり、耐性のあるラベルとしてはどういったものがあるのかについて解説します。
耐熱性に優れたラベル
耐熱性に優れたラベルは、炎天下などでも使用しやすく、耐性が高いです。
例えば、株式会社サトーの製品でいうと、銘板向けラベルの「ケミストラベル」や260℃環境で5分間もの耐性を持つ「耐熱ラベル」250~1000℃の高温度帯でも利用できる「スーパー耐熱ラベル・タグ」などがあります。
一般的に、耐熱性に優れているのは、フィルムで作られているタイプのラベルです。屋外でも比較的長持ちします。 例えば、ポリエステル系のフィルム系素材であるPETは、耐熱性に優れた素材です。透明PETは透明感があり、さまざまな製品のラベルとして活躍してくれます。
耐候性に優れたラベル
耐候性に優れたラベルは、長期間の屋外使用などに適しています。耐候性が低いラベルだと、すぐにひび割れなどが発生してボロボロになってしまいますが、そういった心配も少ないです。
具体的な製品でいうと、brotherの耐候性ラベルなどが挙げられます。屋外耐候性だけではなく、耐擦過性、高柔軟性、強粘着、再剥離、耐薬品性などにも優れているのが特徴です。剥がす際は糊残りの心配も少ないです。
耐水性に優れたラベル
湿度が高い場所で使用するラベルは、耐水性に優れたものを選択しましょう。 株式会社サトーの製品でいうと「タフネオサーマル」などは耐水擦過のほか、耐薬品擦過に優れています。
特に、水回りなどで使うものについては耐水性にこだわって選ぶことが重要です。一般的に、紙系の材質は、耐水性が高くありません。一方、フィルム系の材質は水に強いものが多いです。