ジャストなラベル自動貼付機器がわかる!

業務用ラベルプリンター(ラベル自動貼付機器)の種類

一口に業務用ラベルプリンターといっても、その種類はさまざまです。

ここでは、業務用ラベルプリンターの種類を、ラベルの貼り方の違いとラベルの発行場所の違いの2点から解説していきます。業務用ラベルプリンターを検討している方は、ぜひ参考になさってください。

 貼り方の違い

まず、貼り方の違いから説明しましょう。業務用ラベルプリンター(ラベル自動貼付機器)は、ラベルを印字し、それを商品に貼り付ける作業を行います。大きく分けて「ラベル手貼り」「半自動ラベル貼付機器」「ラベル自動貼付機器」の3種類があります。

その中でも「ラベル自動貼付機器」は、さらに複数のタイプに分けることができます。

ラベル手貼り

業務用ラベルプリンターの種類を解説すると言いましたが、「ラベル手貼り」は、その名の通り手作業でラベルを貼る、ということです。人の手でズレやシワがないように注意しながら丁寧に貼っていくため、時間がかかります。経験が少ないうちは失敗してしまうこともあるかもしれません。

なお、ラベル剥離機を使えば、ラベルを剥がすたびに次のラベルが自動的に出てくるため効率をアップさせることができます。

半自動ラベル貼付機器

「半自動ラベル貼付機器」とは、瓶やボトルなどの商品をセットすると、その製品が一回転し、それによってラベルが自動で貼り付けられる機器のこと。手貼りだとどうしても誤差が出てしまいますが、半自動ラベル貼り付け機器を使えば、全て同じ位置に貼り付けることが可能です。さらに、手で一枚一枚ラベルを貼るときと比べて作業を早く進めることができるため、業務効率化に役立つでしょう。

ラベル自動貼付機器

「ラベル自動貼付機器」は、商品のセットからラベルの貼り付けまで全て自動で完結する機器のことです。

セットするラベルのタイプや機器の形によって「タックラベラー」「枚葉ラベラー」「ロールラベラー」「エアージェットタイプのラベラー」「シリンダータイプのラベラー」「ローラーシリンダータイプのラベラー」「カムタイプのラベラー」「ロボットタイプのラベラー」に分類されます。

どの製品にどんなラベルを貼るのかによって、適当な機器が変わってきます。一つずつ説明していきましょう。

タックラベラー(シュリンクタックラベラー)

「タックラベラー」とは、あらかじめ裏面に糊がついており、台紙にくっついてロール状に巻いた状態のラベル(タックラベル)を台紙から剥がし、圧をかけて商品に貼り付ける、という2つの工程が自動でできるラベル貼付機器のことです。

円筒状のフィルムの形をした熱で伸縮する糊付きラベルを開いてペットボトルなどの商品にかぶせ、熱を加えてぴったり密着させるという「シュリンクタックラベラー」も、タックラベラーの種類に含まれます。

枚葉ラベラー(ホッパーラベラー)

「枚葉ラベラー」は、あらかじめ1枚ずつシート状にカットされて巻かれていないラベル(枚葉ラベル)を、商品に貼り付けるときに使用するラベル貼付機器のこと。収納ケース(ラベルホッパー・ラベルマガジン)に入っているラベルを1枚ずつ取り出し、接着剤を塗って商品に貼り付けるまでの一連の流れを全て自動で行うことができます。

枚葉ラベラーは、ラベルの取り出し方や接着剤の塗り方によって、またさらに細かく分類されます。

ロールラベラー

「ロールラベラー」は、ロール状に巻かれた状態で供給されたラベルを引き出して1枚ずつ切断し、接着剤を塗って商品に貼り付けるまでの一連の工程を、全て自動でできるラベル貼付機器のこと。枚葉ラベラーでは対応できないフィルムラベルや、熱によって接着剤を活性化させ貼り付ける感熱ラベルなどにも対応することができます。

エアージェットタイプのラベラー

「エアージェットタイプのラベラー」は、空気圧(エアージェット)の力を使って自動でラベルを貼り付ける貼付機器のことです。まず、ラベル台紙を引くことでラベルが剥がれ、そのラベルがエアーヘッドに移動します。その瞬間、空気圧でラベルを飛ばし、商品に貼り付けるという仕組みです。

空気の力なので、他のラベラーと比べると貼付け精度は低め。スーパーで売られている肉や魚のパックへのラベルなどによく使用されています。

シリンダータイプのラベラー

「シリンダータイプのラベラー」とは、空気の圧力を利用して直線運動を行う部品「エアーシリンダー」の力を使ってラベルを貼り付ける貼付機器のことをいいます。

まず、ラベル台紙を引くことでラベルが剥がれ、そのラベルが貼付ヘッドに吸着します。それを上からエアーシリンダーが押さえることで、貼付ヘッドごとラベルが商品に押し付けられ、隙間なくぴったり貼り付けることができます。また、貼り付ける位置も他タイプと比べて正確です。

ローラーシリンダータイプのラベラー

「シリンダータイプのラベラー」は、エアーシリンダーの力を使ってラベルを貼り付けるところはシリンダータイプのラベラーと同じです。ローラーシリンダータイプの場合は、貼り付けヘッドにローラーがついており、それが回転してヘッドまたは商品を移動させながらラベルを貼り付けていきます。

ラベルの端の部分からローラーを転がして貼り付けるため、ラベルの中に気泡が入ってしまうことを防ぐことができます。しっかり密着して剥がれにくいですが、他のラベラーに比べると、1枚のラベルを貼るまでに時間がかかってしまうのがデメリットです。

カムタイプのラベラー

「カムタイプのラベラー」は、シリンダータイプのラベラーと似ているのですが、エアーシリンダーの代わりにカム機構という部品を使っています。エアーシリンダーは上下運動によって貼付ヘッドを押し付けていますが、カム機構は回転することで貼付ヘッドを押し付けます。上下に動くよりも回転運動のほうがスピードが速いため、処理スピードを速め、なおかつ精度の高いラベル貼りが可能になるのです。

ロボットタイプのラベラー

「ロボットタイプのラベラー」は、その名の通りロボットを使ってラベルを貼り付ける貼付機器です。ラベルをロボットアームの先端で吸着し、アームが動くことによって商品にラベルを貼り付けます。

円錐や斜面、角度の異なる複数の面への貼り付けなど、他タイプのラベラーでは難しいような、さまざまな面への貼り付けができます。デメリットは、ロボットを制御するのが難しいところでしょう。

ラベルを登録・発行する場所の違い

業務用ラベルプリンターは、ラベルを登録・発行する場所の違いによって3種類に分類されます。

1つ目は、ラベルプリンターをパソコンに接続し、パソコンを使って登録、発行するタイプ。2つ目は、データ登録はパソコンで行い、発行はプリンターのみで行うことができるタイプ。そして3つ目は、登録も発行も全てプリンターで完結できるタイプです。

全てプリンターで完結できる3つ目のタイプは場所も取らず便利ですが、価格が高いものが多いです。

作業にあった業務用ラベラー(ラベル自動貼付機器)を選びましょう

業務用ラベラーの種類を、ラベルの貼り方の違いとラベルの発行場所の違いに分けて解説してきました。

一口に業務用ラベラーといっても、その種類はさまざま。それぞれのタイプに強みと弱みがありますが、目的の業務に適したラベラーを選ぶことによって、作業効率を格段にアップさせることができるでしょう。

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