ロールラベラーについて
ロールラベラーを導入するとどのようなメリットがあるのか気になっている方もいることでしょう。ここでは、ロールラベラーとはどのようなものか説明するとともに、ロールラベラーを導入するとどのようなメリットがあるのかまとめています。
この記事を読むと、ロールラベラーのメリットや仕組みなどについてわかります。
手作業でのラベル貼りから自動ラベラーへの切り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロールラベラーとは
ラベラーとは、製品の輸送や保管、取引などに関して、物品の状態を保護したり物流をスムーズにしたりする目的のため、いろいろな容器にラベルを貼る作業を行う自動機械装置のことを言います。その中の1つ、ロールラベラーはロール状のラベルを切断し、糊を塗布してラベリングを行うのが特徴です。
食品や医薬品、化粧品などラベルを必要とするものは数多くあり、店頭に並んでいない製品にも、さまざまな場面で用いられているのです。
ロールラベラーのメリット
ロールラベラーを導入するとどのようなメリットがあるのか気になるところです。ここでは、メリットについて詳しく説明してきますので、チェックしてみましょう。
高速運転に対応できる
ロールラベラーは、高速運転に対応していることがメリットの1つです。ラベル貼付能力は、ホッパーラベラー、枚葉ラベラーでは毎分150本程度だと言われていますが、ロールラベラーなら毎分200~800 本まで可能であり、現在では毎分1500本という能力まで達しているともいわれています。これは、毎秒25本の容器にラベルを貼り付けることが可能だとされているのです。
上述したようにラベル貼りを機械化すると、手作業よりも高速で貼ることが可能なので、労働生産性を高めることが可能になります。また人では対応が難しい長時間の継続作業も可能になるので、生産計画が立てやすいのも嬉しいポイントです。
生産コストを抑えやすい
高速化や省エネによる生産コストを減らせるだけではなく、ラベルコストを抑えやすいのも利点だと言えます。枚葉ラベルは、ラベルをカットしたり揃えてセットしたりするという生産工程を経てラベルになりますが、ロールラベルよりも単価が高いと言われています。
一方、ロールラベルは、紙やフィルム問わずに、直接原反に印刷して巻き取ることでラベルが完成します。そのため、1枚あたりの価格は、ロールラベルの方が非常に安価だと言えるのです。
その他には、ラベラーを生産ラインに採用すると、作業者の技量に依存することがなくなり、運転操作をマスターしておけば誰にでも操作可能になるため生産の合理化が図れるのもメリットだと言えます。
異種ラベル混入の防止
ロールラベラーは、異種ラベルの混入を防ぐことに繋がるのもメリットに挙げられます。ホッパーラベラーでは、大量の枚葉ラベル(カットラベル)をホッパーにセットするときに、異種ラベルが混入してしまう可能性があると言われています。
ロールラベラーでは、ロール状に巻かれて切断されていないラベルを容器に貼り付ける寸前にカットすることで、異種ラベルの混入のリスクを取り除いているのです。以上のことから、ラベルの管理がしやすくなり、人為的ミスをあらかじめ防ぐことに繋がると考えられます。
ロールラベラーの仕組み
ここでは、ロールラベラーの仕組みについて説明していきますので、チェックしていきましょう。
ラベル送り機構
ラベル送りが成功するか否かは、一定のピッチに印刷されたロールラベルをいかに印刷ピッチに合わせて送り出しカットできるかにかかってきます。
そのため、ロールラベルに印刷されたラベルマークをセンサーにて状況に合わせて検出し、信号をフィードバックしてラベル送りの微妙な誤差調整をそのたびに行う必要があります。つまり、印刷ピッチに合わせて送りを大きくしたり小さくしたりする技術が革新的な部分だと言えるのです。
ラベル張力調整機構
ロールラベルの送りによる張力の変動を少なくするのだと言われています。
ラベルテーブルにセットされたロールの慣性のため、ラベル送りをする際の急な速度の変化によって張力が大きく変わると言われています。そのため、ラベルが伸びたり広がったりすることよって、送りに誤差が起きたり場合にはラベルが断ち切れたりする原因となってしまいます。これをラベルテーブルに付随して設置された、テンションローラーアームの動きに対応したブレーキの仕組みによって解決したのだそうです。
ラベルカット機構
高速でのラベル送りに対応することができ、運転によるエネルギー損失が少なく、カッター刃の切れ味が落ちにくいとされています。その他には、膨大な切断回数に耐えられるラベルカット装置を如何に実現するかは、「鋏切り」という固定刃・回転刃式ロータリーカッターによって解決したのだと言われています。
参照元:光洋自動機株式会社公式HPhttps://www.koyo-jidouki.co.jp/development/roll1.html