ストレッチラベラーについて
筒状に形成されたラベルを使用するのが、ストレッチラベラーです。ストレッチラベラーとはどのようなものなのか、特徴やメリット、デメリットなどについて解説します。
ストレッチラベラーとは?
ストレッチラベルとは、伸縮性があるフィルムを筒状にカットしたラベルのことをいいます。ラベルの中には熱で装着するものがありますが、そのためにはシュリンク設備を用意しなければなりません。シュリンク設備とは、熱を加えてフィルムを収縮させるための設備のことです。
ストレッチレベルでは熱を使わないため、シュリンク設備は必要ありません。伸縮性があるといっても一つひとつ手作業でラベリングするのは大変ですが、ストレッチラベラーを活用すれば手間が抑えられます。
ストレッチラベラーの具体例
ストレッチラベラーには具体的にどのような製品があるのでしょうか。2つご紹介します。
SL-500
幅広い品種に対応しているストレッチラベラーです。ボトルやラベルのサイズ変更が簡単に行え、高いコストパフォーマンスを誇ります。製品によって違いはありますが、1分間に10~20本のラベリングに対応可能です。
参照元:山陽自動機株式会社https://fps.co.jp/products/products_taxonomy/stretch-labeler/
SSB-20-W
省スペースで設置できるストレッチラベラーです。丸・扁平容器にも対応可能で、1分間に20本ほどのラベリングができます。
参照元:フジヤマパックシステム株式会社https://fps.co.jp/products/ssb-20-w/
ストレッチラベラーのメリット
ストレッチラベラーの代表的なメリットについて解説します。
ラベルデザインが崩れにくい
ストレッチラベラーでは熱の力を使用しないため、熱による収縮によって文字やデザインが歪んでしまうのを防げます。例えば、パッケージの成分詳細や使用方法などを細かい字で印字する場合、歪むと読みにくくなってしまいますが、そういった心配もありません。
製品が熱の影響を受けない
製品の中には、加熱処理をすると品質が変わってしまうようなものもあるでしょう。ゴムのように伸縮するフィルムを使うストレッチラベラーであれば、熱によるダメージはありません。
凸凹にも対応できる
ストレッチラベラーで使われているのは伸縮性が高いラベルということもあり、凹凸が大きいような容器でも対応できるケースが増えています。凹凸が大きいものは直接シールを貼り付けるようなラベルだと対応が難しくなってしまいますが、対応できる範囲が幅広いのもストレッチラベラーのメリットです。
大型の製品にも対応できる
筒状のラベルを使った方法としてシュリンクラベルもあります。シュリンクラベルはシュリンクトンネルに通す必要がありますが、通せないような大型の容器でもストレッチラベラーなら対応可能です。
ストレッチラベラーのデメリット
ストレッチラベラーは熱による伸縮の問題や凹凸などに関するデメリットが解消できるラベラーであるため、特にデメリットは見当たりません。メリットの大きいラベリング方法といえます。