医療用のラベラーについて
ラベルは事務用品として使用されていますが、医療現場でもさまざまな用途に活用されています。ここでは、医療用に使われるラベラーのメリット、製品の例などを解説します。
医療現場にラベラーを導入するメリット
医療現場では多数の医薬品や検体が扱われています。日付、氏名などを取り間違えないようにラベルによる分別は欠かせないものです。衛生面とコスト面に分けて、それぞれのメリットをみていきましょう。
衛生面のメリット
医療現場では、来院や入院でさまざまな検査や医療ケアを受ける患者ごとの情報を適切に取り扱うために、ラベラーが活躍しています。たとえば医薬品や医療器具の管理番号・期限・減菌期や失効期の表示・患者の名前と利用日・利用方法や使用上の注意などをラベルで貼り付けできるため、衛生管理が容易になり取り違えや間違いを減らすことができます。
医療スタッフが手作業でラベルに文字を書いて貼り付けをする必要がなく、なで貼りなどの機械的な作業でラベルを貼り付けできるため、衛生管理の向上に役立ちます。また、ラベルの発行とともに患者情報を電子カルテシステムに連動させるなど、医療過誤の防止と安全性向上にも役立てられています。
コスト面のメリット
ラベラーはコストパフォーマンス優れているアイテムです。ラベルの貼り付けを行うための人件費や手間が減らせるため作業効率が上がり、管理にかかっていた時間や費用も省力化できます。全自動タイプのほかに半自動タイプも選べるため、貼り付けを行う対象に合わせてラベラーを選べば、院内業務がさらに効率化できるでしょう。
初期コストが安いこともラベラーのメリットです。ラベラーの導入で管理業務が多用途に行えるようになるため、それまで手作業で行っていた業務が効率化し、コスト面での効果が期待できるようになります。
医療用ラベラーの製品例
医療用ラベラーには試験管などから剥がれにくくした強粘着タイプ、薬品による変色の心配が少ない耐薬品タイプなどが登場しています。
強粘着とは反対に、シールがくっつきすぎずすぐに剥がせるタイプの弱粘着ラベルも用意されています。水まわりなど、水分の多い場所では耐水性に優れたラベルを選ぶと良いでしょう。
薬袋やお薬手帳に貼り付けるためのラベルなど、あらかじめ形やサイズ、フォーマットが決められているラベルは用途が限られているため取り扱いやすいアイテムです。患者さんの手首に巻きつけられるリストバンドタイプは、検査時間が長い場合や院内が混雑している状況下で役立ちます。
ラベルは、医療現場での作業効率を高め、患者さんにとっても必要な情報がすぐに視認できるアイテムです。紙タイプのものからリストバンドや印字が消えにくい熱転写タイプのように、それぞれの使用用途に合わせたものを選びましょう。